自動車、航空宇宙、生物医学、電気通信などの産業界で今後、強い競争力を維持していくためには、これまでにも増して、最新技術を積極的に取り入れ、もっとスマートで自律的なシステムを求める顧客の要望に応えることが重要だ。このようなシステムを構築する際には特に、高い耐障害性と安全性が求められる。
設計開発プロセスはそれ自体が複雑であることに加え、ライフサイクル全体にわたって多くの部門間での協働が必要になる。加えて、イノベーション促進と過去の知識の活用が同時に求められる。しかし現状の設計業務は、従来の縦割り型で進められることが多いため効率が低下、手戻りが発生し、成果物の再利用も制限されている。
こうした課題を解消するアプローチとして関心が高まっているのが「モデルベース・システムズエンジニアリング(MBSE)」であり、 その実現基盤としての「製品ライフサイクル管理(PLM)」である。本資料は、MBSEの世界的な先駆者であるサンフォード・フリーデンタール氏が、PLMとMBSEの背景や将来展望を書き下ろしたものである。