働き方改革の実現に向けてさまざまな取り組みが進められているが、その実現のカギを握るのは労働生産性の向上であるのは言うまでもない。とはいえ、現在の業務内容を見直して標準化や共通化を図ろうとしても、いったいどこから手を付けたらよいのか分からない場合も多いだろう。特に要件が多種多様で複雑な業務の場合はなおさらだ。
そこで注目されるのがBPM(Business Process Management)と呼ばれる業務管理手法。業務処理の流れをモデル化して全体を把握し、課題の分析や解決を行い、新たな業務プロセスの創造を繰り返し行うことで、ビジネス全体を最適化していくものである。BPMを導入することで、業務の標準化や共通化、システムの標準化が図れるうえ、コスト削減も期待できる。特にグローバル展開をしている企業は、国や地域を超えた業務プロセスの標準化が喫緊の課題であることから、BPM導入に積極的とされている。
BPMの実施にあたってはBPMツールと呼ばれる専用の情報システムを利用するのが一般的だが、コストの問題で導入に慎重な企業も多いと聞く。しかし、現在では低コストで導入可能なBPMツールが登場しており、中堅・中小企業や小規模事業者がBPMツールを活用して業務効率の改善を実現している。働き方改革の実現とその推進のためにも、自社への導入に適したBPMツールを見つけ出してほしい。