プロジェクト管理から集計、予算編成、受発注管理など、業務のあちこちで活用されているExcelファイル。慣れ親しんだ機能やユーザーインターフェース(UI)により、業務を支えるソフトとして長く利用されている。一方で、業務では様々なExcelファイルからデータを抽出し、レポートを作成する作業はかなりの手間がかかる。あるいは、Excelファイル埋め込まれたマクロの作成者が退職して、業務がブラックボックス化してしまうといった課題も散見される。
業務効率化のために「脱Excel化」すべきという声もあるが、いきなりの脱Excel化は障壁が高い。システムの再開発にかかるコストはもちろん、ユーザーの再教育コストも大きな負担だ。
そこで注目したいのが、Excelを生かしたまま業務を効率化できる「Excel活用ツール」だ。Excelのデータ収集や加工を自動化したり、Webベースで会計レポート作成システムや帳票システムを容易に構築したりできる。例えば、異なるフォーマットのExcelファイルが各支社や関連会社から送られるケースでも、Excel活用ツールを使えばフォーマット変換やデータの抽出、結合を行い、レポート作成までを自動的に行なってくれる。
ExcelベースのWebアプリを作成し、各種のデータベースと連携してExcelのUIでデータ活用することも可能だ。Excelを業務に活用していながら、「Excelだとここが課題だな」と思うところがあるならば、最新のExcel活用ツールの機能や利用事例をチェックしてみるといいだろう。