エンゲージメントの高低が企業の業績を左右する!
戦略人事がいかに業績に影響を及ぼすか、衝撃的なデータがある。著名なグローバルコンサルティングファームの調査による「エンゲージメントが高水準を維持している企業は、低い企業と比べて1年後の営業利益率の伸びが3倍」※になるというデータだ。
エンゲージメントとは、社員ひとりひとりが企業の掲げる「戦略・目標」を適切に判断し、自発的に自分の力を発揮する貢献意欲のことだ。
日本のエンゲージメントスコアは世界最下位レベルと言われている。終身雇用制、年功賃金制など日本に根強い雇用形態がもたらす「平等という名の不平等」が、エンゲージメントの低下につながっているのではないだろうか。
デジタル化により産業のサービス化が進み、スピード経営がますます求められる中、従来型人事評価制度のもとで企業が生き残るのは難しい。大手グローバル企業やベンチャー企業は従来型目標管理から脱却し、エンゲージメントの向上を実現する「パフォーマンスマネジメント」を人事制度に採り入れ、業績向上につなげている。
人材不足が深刻化する日本企業は、エンゲージメントレベルを向上させ、人材育成、業績貢献に結び付けていくことが急務だ。エンゲージメントを高めるために求められる人事評価制度とは?注目のHR Techクラウド最前線も含め、個人と企業の持続的成長を実現する“あした”の人事評価制度に迫る。
※出所: タワーズワトソン(現ウイリス・タワーズワトソン)プレスリリース(2012年7月25日)