医薬品、臨床検査薬・機器のメーカーの塩野義製薬が、原価管理システムを導入することで製造コスト削減への取り組みをしている事例を紹介している。製薬会社は、新薬の研究開発に膨大な投資が必要だ。一方で、他の製造業と同じく、製造現場で原価管理をしっかりしていかなければ、利益を確保することは難しい。従来、医薬品の製造現場では、創薬の機密保持の名の下に、原価情報の詳細は現場に伝えていなかったという。しかし、同社の成長戦略の中で、製造部門にもコスト削減の強化が求められるようになった。
同社は今までSAPのERPを使った「標準原価」に基づいて、コストを判断していた。ところが、それではコスト削減の力の入れどころが見えてこない。そこで同社はSAP ERPのデータを、電通国際情報サービスのツール「BusinessSPECTRE」を使って抽出し、原価管理システム「AMMIC/NetC」(開発元:アミック、販売元:電通国際情報サービス)を導入して対応することになった。これによって、その時々の「実際原価」を見える化し、フィードバックして、コスト削減への改善活動を支援することにつながったという。
システム導入に当たって、どのような項目を評価しているのか、どのようなメリットがもたらされたのか、成功のポイントは何か、ホワイトペーパーに詳細が載っているので、製造現場のマネージャーやIT担当者はお薦めだ。