電子機器の中でLEDを光らせるのは、単に抵抗をかまして電圧をかければいいという単純なものではない。過熱対策、過電圧対策、短絡対策などに加えて、PWM(パルス幅)調光や周囲温度に応じて電流を変えるアナログ調光など、様々な制御によって成り立っている。
本資料は、オン・セミコンダクターのドライバICである「NCL30086」を使って、LEDに電力を供給するドライバ設計の概要を解説してものである。NCL30086は、絶縁型と非絶縁型の「スマート調光」ができる定電流LEDドライバ向けのフライバック・コントローラだ。ドレイン-ソース間電圧が最小のときにスイッチング素子がオンになって、広い負荷範囲で最適効率を出すようなアーキテクチャーを実装している。資料の中では、典型的な10W出力のLEDを、具体的に設計するプロセスを通じて、LEDドライバの設計を学べるようになっている。同社が提唱している4つのステップを踏んで設計する段取りの要約や、Excelベースのオンライン設計ツールなども紹介されている。