静電気や外部からの漏電などから電子機器を守るには、過渡電流制御の仕組みを組み込む必要がある。通常、回路基板内にある各IC自身がESDの保護回路を内蔵しているが、それだけでは不十分なケースがほとんど。そこで過渡電圧制御(TVS:Transient Voltage Suppressor)ダイオードを使って、EMI(電磁波障害)対策やESD(静電気放電)対策を電子回路の組み込まなくてはならない。
効果的な過電圧保護を指南する資料は、なかなか見当たらないが、本資料は、過渡電圧制御ダイオードを使った回路設計の基礎知識とヒントを解説したもの。IC内部と外部の過渡電圧制御保護回路の比較、過渡電圧制御ダイオードのターンオン電圧の検討、ダイオード・アレイによる過電流パルス、同相オフセット問題、バックドライブ保護などについて解説している。電子回路技術者が身に着けておくべき過渡電圧制御の回路設計の基礎知識と、設計のヒントが得られる。