ベンチャー企業のWHILLは、車いすなどの移動機械器具の製造販売を行っている。同社の車いすは2011年12月の東京モーターショーで展示され、スタイリッシュで利用者が動きやすい設計と話題を集めた。本資料はその開発ストーリーを紹介するものだ。
同社が開発をスタートさせたときはまだ法人になっておらず、大手メーカーに勤めていたとはいえ、若いエンジニア集団に過ぎなかった。部品の試作を依頼しようにも、法人格がない、歴史や信用がない中で断られることが多かったという。しかも限られた予算と期間の中で、精度よく切削加工を仕上げてくれる試作メーカーはなかった。
夢の車いすの完成を支援したのは、プロトラブズの切削加工サービスだ。ベンチャー企業でも、3D CADデータをやり取りするだけで、しっかりした品質のものが入手できる。このような試作製作サービスの存在は、ものづくりのベンチャー企業を次々生み出す環境に寄与することだろう。起業家に限らず、製造業の技術者はぜひWHILLの挑戦を読んでほしい。