資料の紹介
「競争の戦略」で有名な、ハーバード大学大学院で経営学を教えているマイケル・ポーター教授が日本で講演した動画を3回連載でご紹介する。
ポーター教授は、製造業にとって「ITによるバリューチェーンの自動化」の流れが現在、第3フェーズに入っていると主張する。製造情報をコンピュータで管理する第1フェーズ、これがインターネットによってパートナー企業や他の拠点と情報共有し、分散・連携するのが第2フェーズ、そしてITが製品の中に組み込まれていくのが第3フェーズだという。
教授はあるテニスラケットを取り出し説明する。その中には通信機能やセンサー、バッテリーが組み込まれてあり、選手の状況や試合の状況を把握し、分析するサービスが始まった様子を紹介した。単なるスマートプロダクトではなく、「スマート・コネクティッド・プロダクト」がどのような要件を満たし、業界をどのように変えていくか。他にも農業機械の事例を交えてスリリングに語っていく。製造業に限らず、サービス業の人も、2016年12月の講演を見逃した人はぜひアクセスしてもらいたい。