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第4次産業革命で拡大する生産管理システム

 日本の製造業が高い競争力を維持できたのは、現場のQC活動による高い製造品質と、トヨタ生産方式に代表されるジャストインタイムやカンバンといった生産管理システムがあったからだ。しかし、近年の製造業は技術革新やグローバル化の流れにあって、通り一遍の方法では競争力を維持できない。それでもさらなる発展をしていくには、第4次産業革命の成果を取り入れて日本の製造業の強みを磨いていくことだ。

 IoT(モノのインターネット)技術では、製造装置にセンサーを取り付け、そこから得られた振動や温度、画像などの情報を収集し、ビッグデータとして分析することで、故障予測や予知保全、不良品検知につなげられるようになった。これはQC活動がITソリューションによって高度化した例と言えるだろう。

 また生産管理システムについては、より全体最適を目指してものづくりを進める必要がある。設計仕様を変えると材料費・人件費も含めていくらのコストアップになるか、昨日の売れ筋から今日はどれを製造するか、製造ラインを動的に組み替えるなども検討する。これらは、様々なITソリューションで実現できることで、製品ライフサイクルの観点から管理するPLM(Product Lifecycle Management)、流通・販売と連携をするSCM(Supply Chain Management)、顧客ニーズを取り込むCRM(Customer Relationship Management)、そして原価計算・調達業務・経費精算のERP(Enterprise Resource Planning)などが、相互に関連するITソリューションが求められる。まだ第4次産業革命は緒に就いたばかりだが、ジャストインタイムやカンバンをより精密に究めることができるだろう。

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