情報漏洩やランサムウエアによる身代金搾取といったサイバー事件が連日のようにニュースとして飛び交っている。企業は規模の大小にかかわらず情報セキュリティの脅威にさらされている。一方、業務で利用するデバイスはノートパソコンやタブレット、スマートフォンなどと多様化し、接続するネットワークも社内LAN、4G、フリーWi-Fiなどと多様化している。
これらに対処するための情報セキュリティ対策は、従来のように企業内ネットワークとインターネット間のゲートウエイで「守りを堅める」だけでは対策は不十分だ。エンドユーザーが使うデバイスを守る「エンドポイントセキュリティ」が不可欠になっている。
そうした中で、エンドポイントセキュリティのソリューションも高度化・多様化を遂げて、次世代エンドポイントセキュリティへと進化している。例えば、既知の脅威への対応だけでなく、未知の脅威への迅速な対応や、攻撃を受けた後の対策との高度な連携機能を備えるソリューションが続々と登場。また重要なファイルそのものへのアクセスや流出を不可能にするソリューションも増えている。次世代エンドポイントセキュリティは、今後のセキュリティ対策ソリューションの1つの柱となるので、動向をチェックしておきたい。