本資料は、樹脂部品の成形加工において、凸凹や穴など形状に「アンダーカット」や「貫通穴」がある形状に関して、様々な設計ノウハウを詳しく解説している。
資料を開くと最初にボードゲームで使われる家の形をしたコマが描かれている。これをモチーフに形状を徐々に複雑にしていき、それに合わせて設計ノウハウを説明していくスタイルで、親しみやすい読み物になっている。アンダーカットがある樹脂部品の設計ノウハウは、スライド、置き駒、無理抜きなどの解説に加え、テーパ合わせ面を意識してパーツを設計することで金型費を節約するアドバイスも役立つ。
試作部品は発注から納品まで短期間で行う必要があり、発注元である開発部門と受注先である試作会社の間では、ネットなどを通じてCADデータをやり取りしながらすぐさま進めなければならない。そのためにも、設計部門と試作部門の間で、共通言語になる知識が前提になる。本資料はその手助けとなってくれる。