ひと頃のブームは過ぎ去り、世間からの注目が過去に比べ失いつつある3Dプリンターがいま開発設計の現場で大きな変化を起こしている。開発設計において、試作に3Dプリンターを使うのは開発工数とコストを減らし、開発期間を短縮するためである。以前のブームの際には導入した企業も多かったのではないだろうか。ところが、導入してみると、精度が開発現場に求められるレベルに届かず、材料の選択肢も限られており、実際に現場が利用するには実用に耐えるにはほど遠かった。
このような"残念な状況"は、最近になって解消する動きがある。いまのハイエンド3Dプリンターは、精度が開発現場の求めるレベル追いつき、材料のバリエーションも増えてきたのだ。特に材料は、現場での利用課題であったサポート部材の除去のしやすさ、強度不足や吸湿による変形、ゴム系造形材料の質感の再現不十分といった課題を、解決できるレベルまで進化してきたのだ。
キーエンスのハイエンド3Dプリンター「アジリスタ」は、積層ピッチが15~30ミクロンと高精細で、試作品のサポート材として水溶性のものが使えるようになり、水に浸しておけば除去できるなど、本格的に開発設計に使える。同社は、お試しレンタルなどのサービスや、使いやすい専用ソフトもそろえている。詳細はホワイトペーパーを入手して確認してもらいたい。