製造業では同業他社を買収し、急速な勢いで事業規模を拡大した企業も少なくない。一方で、買収した企業の生産体制を温存する結果、エンジニアリングプロセスが複雑になり、弊害が生じていることがある。世界的な自転車部品のメーカーの米SRAM社もその1つ。買収によって急速な成長を遂げたが、各部門間のプロセスとコミュニケーションが分断され、エンジニアリンググループと開発グループの間で情報の伝達と共有が円滑に図れなくなっていた。
では、SRAMはどのような改善策を講じたのか。統一的な製品データ管理とワークフロー作業の実現を図るため、SRAMが着目したのはPLM(プロダクトライフサイクル管理)だ。導入したソリューションは「Windchill(R)」。製品データ管理とCAD統合機能により、継続中のプロジェクトを効率的に管理できるようになっただけでなく、組織全体で正確な意思決定が図れるようになり、顧客満足度も向上した。ROI(投資効果)は128%、1年間で投資を回収した形だ。その詳細を紹介する。
※資料では「Windchill(R)」は「PTC Windchill」(旧製品名)で表記されています。