製造工程の高度な自動化を実現するには、「マシンビジョン」と言われるものが必要だ。マシンビジョンとは、カメラの写真撮影とコンピューターのデータ処理を組み合わせることにより、機械が「見て」「理解して」「判断する」までを行うものだ。これにより、製造された製品や部品の品質向上や不具合の事前検出などを実現することが可能だ。
本資料は、マシンビジョンを実現するためのノウハウをまとめた貴重な一冊だ。画像処理に関しては、位置決め、識別、計測、検査など項目ごとにどのようなことがマシンビジョンで実現できるのかを説明している。また、システムを構成する部品に関しては、照明だけでも「バックライト照明」「同軸拡散照明」「構造化照明」「指向性照明」「拡散ドーム照明」「ストロボ照明」など多種類の照明についてメリットと基本的な使い方を解説している。他にも、プラットフォームの選定、業界ごとの採用例なども掲載されている。
IoT時代を迎えて、製造業はますます高度な自動化が求められており、マシンビジョンは製造技術者にとって、なくてはならないツールである。