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特集:組み込みシステム、リアルタイムOSと統合開発環境の選択が品質を決める

 IoT(モノのインターネット)やスマート・コネクテッド・プロダクトの時代になって、あらゆる製品がネットにつながるようになると、その製品を制御する組み込みシステムにも様々な要件が求められるようになる。リアルタイム性や省電力はもとより、マルチコアのプロセッサー、Ethernetや4G/5Gなどの通信制御、セキュリティー、可用性、無線も含めたI/Oインターフェース、統合開発環境の使いやすさ、オープン仕様への対応などである。さらに開発にあたってはクラウドやAI(人工知能)との連携を視野に入れる必要もある。

 組み込みシステムを開発するには、半導体メーカーなどから出ているチップセットとソフトウエアがセットになっている半完成品をはじめから利用してしまう場合を除けば、大概は一から組み込みシステムを開発しなければならない。その時は、拡張性を意識しつつも、製品完成までにトータルでどのように開発していくか、ブレずに見通していく必要がある。その時に方針となるのは、第1にリアルタイムOSの選択、そして第2に統合開発環境の選択だ。

 リアルタイムOSは、実績があり信頼性が高いこと。ハードウエアからの予期せぬ影響をアプリケーションに及ぼさないためにも、メモリー空間はカーネルとアプリケーション層が分離されていて、なおかつ仮想化によって異なるプロセス同士も影響を及ぼさない特長が求められる。統合開発環境は、使いやすいコーディング、信頼性の高いコンパイラとデバッカ、ソースコードを静的・動的な解析を経て、様々なテストとチューニングを繰り返すといった一連の開発が効率的に行えることが必要だ。自動車、医療機器、航空宇宙など高い品質を求められる業界の技術者は、しっかり選んで方針を決めてもらいたい。

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